食育の大切さ
最近、食育に熱を入れているという保育園が増えています。
食べることというのは私たちの生命活動を支える大切なものです。
食育はその食べることについて学び子供たちに食べることの大切さや食べ物の持つ栄養について学ぶ機会を作ります。
ただ食事についての話をするのではなく、野菜を栽培したり、実際に調理をして食べたりといった体験をすることも多いです。
子供たち自身が経験し感じたり学んだりすることを大切にしています。
食育が取り上げられるようになったのはここ数年のことです。
このように食育が大切といわれるようになった背景として食生活の乱れがあります。
わたしたちの日常は食べ物にあふれており、好き嫌いをしたり生活習慣病にかかったりということが近年目立った問題です。
食品添加物の増加により、健康志向で添加物を除いた食事やオーガニックに興味を持った人も増えています。
アレルギーも深刻な問題です。
ただ、偏った知識でそういったことを行うのではなく、きちんと正しい知識を持って生活を使用ということから食育が注目されるようになっています。
幼いうちからこういったことを学ぶ機会を設けることで自然と身につけることが目的です。
食べ物の好き嫌いをしている子も保育園のころは沢山います。
しかし、友達と楽しく食べる給食の経験を通して苦手な食べ物にも挑戦することができますし、克服することができる子も多いです。
集団生活でともに食事をする仲間がいるからこそ自然と身につきますしできるようになることも沢山あります。
保育園での食育
食育を通して規則正しい食事や栄養バランスの整った食事、生活習慣病の予防や摂食障害の予防といったことが目的とされています。
ただ、これらすべてのことを保育園児が理解して実践できるかというと実際には不可能です。
そこで、保育園で理解できることを伝えていくことから始めます。
食べ物はどうやって作られているのか、食べることはなぜ必要なのか、食べ物が食べられることへの感謝をすること、といったことは保育園児でも理解することが可能です。
こういったことを小さなうちから学ぶことにより食育のゴールへと近づけていきます。
食べ物がどうやってできるのか、ということは保育園で食べ物の栽培をすることで学ぶことが可能です。
自分たちで種をまいたり苗を植えたりし、水やりをして育てると興味が出てきやすいですし、成長過程も見ることができます。
収穫をした時の嬉しさは格別ですし、調理して食べるときには感謝の気持ちを持つことができ、食育としてはとても良い機会です。
食べ物がどうやってできるのか、体が成長するのは食べ物のおかげであること、といったことは絵本や日々のお話の中でも伝えていくことができます。
特別な経験をさせる機会を設けるのではなく、毎日の生活の中で折に触れて食べることについて学ぶことが子供たちに食育をする上では大切です。