保育園での保護者対応
保育園で仕事をするにあたり、保護者対応は避けられないものです。
子供がふざけて保育園のものを壊してしまったり、ほかの子供に対してけがをさせたりといったことなど「本当はこういうことを言いたくないのだけれどもな・・・」といったネガティブな気持ちを抱えつつ保護者と話をしなければならないこともあります。
このようなことを伝える際、保育士の言葉によっては保護者に不快な思いをさせたり勘違いをさせたりする可能性があり気を付けることが必要です。
保護者に対して言いにくいことを伝えるときにはよく考えたうえで伝える必要があります。
保護者に対して言いにくいことを言うときのポイント
人はあまりよくない話は聞きたくないものです。
わが子の話となればどの保護者も意地悪をした話や物を壊したというような悪い話よりも、こういうことができたとか成長を感じられることとか嬉しい気持ちになる話を聞きたいと思っています。
そのため嫌な話を聞くと思わず感情的になってしまったり、動揺してしまったりすることも多いです。
心の準備ができていないことも多く、聞いたことに対して素直に受け入れられないこともあります。
保護者としては子供の送迎に着て気持ち良く過ごそうと思っているのに突然嫌な話をされれば不快になるのは当然です。
直の話を聞けないこともありますし、逆に質問攻めにしてしまうこともあります。
そこで伝え方の工夫が大切です。
保育士は保護者に伝えにくいことを伝えようとする際、思わず身構えていることがあります。
しかし、自分は心の準備ができていても相手はできていないことの方がほとんどです。
そこで、こちらが身構えて伝えようとするのではなく、自然に思い出したように伝えるように心がけると印象が変わります。
例えば、保護者に対して最初から嫌なことを本題から伝えるのではなく、関連したことを伝え、そこから本題に入っていくようにすると保護者も心構えがしやすいです。
最初に別の話をすることで話を聞く準備をすることができるので、ネガティブな話についても頭に入りやすくなります。
伝えにくい話題の時はワンクッション置くようにすると伝えやすいですし空気が悪くなることなく伝えることができます。
保護者とのトラブルを減らすために
保護者とのトラブルを減らすためには日常的な取り組みが大切です。
まずは子供たちのことをよく見て積極的にほめるようにします。
ほめることは保護者にとってもうれしいことですし、自分の気付いていないような成長を保育士がほめてくれると保育士に対して細かなことまで見てもらえているという安心感が生まれます。
ほめる内容については何気ないことで十分です。
そして、子供たちだけでなく保護者に対しても「提出物が早くて助かります」とか「いつも丁寧なあいさつありがとうございます」といった日常的なことで感謝を伝えると保育士に対してよく見てもらえているという安心感が持てます。
また、保護者は常に子供の保育園での様子を知りたいものです。
細かなことでも様子を報告してくれる保育士に対しては信頼感が持てます。
普段、なかなか見ることのできない保育園での様子は特に保護者にとっても知りたいことですし知れると嬉しいことなので積極的に伝えることを心掛けましょう。