早生まれ・遅生まれへの対応
赤ちゃんの成長は毎月とても大きいです。
どんどんと体も成長していきますしできることも出てきます。
しかし、保育園に通い始めると月齢差を感じることがあるものです。
生まれつきによってできることとできないことの差がどんどんと出てきます。
早生まれや遅生まれの子の成長の差は小さい頃はとても顕著です。
そのため保育士はクラスにいる早生まれや遅生まれの子を把握してその子に応じたサポートを考える必要があります。
早生まれと遅生まれへの対応
早生まれというのは1月1 日から4月1日までに生まれた子、遅生まれというのは前年のうちに生まれた子たちのことを指します。
同じ学年でも4月生まれと3月生まれではほぼ1年誕生日が違うため体格差も大きいですしできることの差も大きいです。
特に1歳児のクラスでは歩いていることまだハイハイの子がいるくらい差が開いています。
生まれた月が違えば発達差があるのは当然のことです。
しかし、実際には同じクラスで生活しているほかの子たちの様子を見ると発達の遅れを心配する保護者も多数存在します。
特に2歳児あたりからオムツからパンツへの移行や言葉数の増加が始まると月齢差や発達の差を気にする保護者が多いです。
「うちの子はまだオムツが取れない」「ほかの子に比べてうちの子はまだまだ言葉が少ない」といったことは保護者の悩みとしてよく相談が出てきます。
特に早生まれの子は他の子たちよりも遅れていることが多いので不安も多いです。
小さいうちは一緒にうまく遊べないことも多く、その点でも不安が出てきます。
そこで子供たちへの対応だけでなく保護者への声掛けも大切です。
早生まれだからこその良いこともある
早生まれだと不安が多い、という人も多いですが、早生まれだからこそ得られることも沢山あります。
例えば小さいからこそほかの子たちに負けないようにと頑張りできるようになることも多いです。
体が小さいのに一緒に遊ぶことで早いうちから運動神経が身についたり、ほかの子の影響で早くオムツが外れたりすることもあります。
体格差、成長の差があるからこそ負けたくないという気持ちがついて努力できる姿勢や根気強さが身につくということもあり、成長をしてくことができます。
成長するうちに次第に差はなくなっていく
例えば大人になってから友達に対して「あの人は早生まれだから」と感じたことはあるでしょうか。
小さいころだからこそ生まれつきの違いが成長に影響をしますが、大人になれば成長の差は埋まりますしむしろ感じる場面はほとんどありません。
早生まれや遅生まれというのは小さいころに感じる特有の悩みなのです。
保育の中でも早生まれだからできないことがあることを理解しておくこと、無理にできるようにしないこと、保護者にもいつかは差がなくなっていくことを伝えていくことが保育士として大切な仕事になります。